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“「人には伝わらない」という「絶望」からスタートしよう”【回答者:佐久間宣行さん】
連載「もやもや お仕事ポスト」では、読者の皆さんからの「“はたらく”に関するお悩み・相談」の投稿に、さまざまな回答者がお答えしていきます。
第一回目の回答者は、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんです。
先日配信したオンラインLIVE「第3回 グッバイもやもや!佐久間宣行と“はたらく”トーク」で事前に皆さんからお寄せいただいた質問・相談のうち、紹介しきれなかった投稿の中から5つをピックアップし、佐久間さんにお答えいただきました。
鉄道の現場ではたらく中間管理職です。
今年、集客アップを図るための企画を考えるよう上司から指示されました。40代で初めてのことなのでワクワクしていますが、企画について部下とミーティングをした際に、私と同い年や年上の人達からは否定的な意見が多いです。部下達と私たち中間管理職組の温度差を埋めるためにはどうすればいいでしょうか?
(ペンネーム:GP3は当たり前 さん)
※投稿内容を一部編集・要約
温度差が「企画を行うことに対しての盛り上がり」の差を指すのであれば、それは、この企画が部下のキャリアにとってプラスになるのだというモチベーションの醸成ができていないということになりますね。部下から「仕事が増えているだけ」と思われている可能性があります。
「分かってくれよ」と言って、分かってくれる人はいません。「この仕事の目標はこれで、これをチームで達成すれば、俺たちのキャリアにこんな影響がある」ということを、コンパクトに説明できるようになるのは、管理職にとって必要なスキルだと思います。
それをうまく説明できない状態であれば、練習したほうがいいですね。たとえば、紙に書き出してみたり。
ぼくも何かプロジェクトをはじめる時は「ほぼすべてのことは、伝わらないと思おう」という、ある種の“絶望”をスタート地点にしています。人は自然とやる気にはならないですし(笑)、その状態を前提と捉えた上で、メンバーにとってのメリットを整理するなどの準備をしなくてはいけません。
ただし、否定的な意見が企画の内容に対して向けられているのであれば、その温度差は無理して埋めるべきものではなく企画そのものを再検討する必要があるので、温度差のポイントがどこにあるのかはしっかりと見極めましょう!
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