森田哲矢さんと佐久間宣行さんが語る、独立後の“はたらく”

2021年11月19日

スタジオパーソルは、はたらく人の“モヤモヤ”が解決するヒントを届けしたいという想いから、9月28日に「グッバイもやもや!佐久間宣行と“はたらく”トーク」の第二回配信を行いました。

テレビプロデューサーの佐久間宣行さんと“はたらく”を語りまくる本イベント。今回は特別ゲストとして、お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さんをお迎えしました。
森田さんは、2008年にコンビを結成し大手芸能事務所で活躍するも、2013年に事務所を退社し、個人事務所「ザ・森東」を立ち上げます。
今回は、2021年からフリーランスとして活動する佐久間さんと、独立した者同士だからこそ分かり合える“はたらく”トークを繰り広げました。

会社を立ち上げて9年目の森田さんは「人生がかかっているので、立ち上げて最初の1~2年は大変でしたが、今は楽しくてしょうがないです」と、仕事の充実ぶりを語ります。
さらに、仕事に関する自身のフットワークも軽くなったそうで、「SNSのDMで仕事を受けることもあります。学祭の実行委員の方からもお話をいただきますし、依頼以外にも“一緒にはたらきたいです”というオファーもたくさん送られてきますよ」と、独立後の仕事の変化を明かしました。

佐久間さんからの「事務所(会社)に所属していた時のほうが良かったなと思うことってある?」という質問に対しては、「一番は、先輩や後輩の存在ですね。ほかの芸人と触れ合えることの羨ましさを感じることはあります」と、率直な想いを吐露。

一方で、「事務所に文句を言うようなことがなくなり、自分たちの持っている能力でやっていくしかないから、そういうところは“クリーン”というか、余計なことを考えなくて良いなと思います」とコメント。佐久間さんも共感し、「テレビ局に所属していると、企画を選ぶのは編成部門だから、どんなにいい会社であっても時には“思う所”は出てくる。フリーだと全部自己責任だから、その分、気は楽だよね」と、独立して半年経った現在の心境を語りました。

さらに二人は、“フリーが向いている人とそうでない人の違い”にも言及。佐久間さんは「森田みたいに、自分でお笑い(のネタを披露する)以外にやりたいことがある人はフリーでもやっていけるけど、それ以外にやりたいことがないなら向いていないよね」と話し、森田さんは「独立することで収入が増えたとしても、いろんな“面倒くさいこと”が嫌な人は結局独立していない。その面倒くささに勝てる人は、フリーになった方がいいと思います」と自論を展開しました。

後半は、前回の配信でも話題を呼んだ、“はたらく”に関する質問・相談コーナーへ。

  • ・「愛想笑い」が苦手
    ・協業するパートナーの選び方
    ・企画が社内で通らない
    ・仕事でもっと褒められたい
    ・上手に休むことができない

という悩みや質問について、二人がご自身の経験をもとに回答。Twitterハッシュタグ「#佐久間の仕事論」では視聴者の皆さんから多くの共感の声が寄せられました。
イベントの様子は、現在スタジオパーソル公式YouTubeチャンネルよりアーカイブをご覧いただけます。

そして後日、時間の都合上配信内で読み上げられなかったご投稿について、佐久間さんより、追加で3件の相談にご回答をいただきました!

【ペンネーム・なみさん からの投稿】

プライドを捨てたいです。私は20代で、たくさんの経験を積みたいのですが、プライドが邪魔をしてしまいます。どうしたら無駄なプライドを捨てられますか? 
佐久間
さん

経験を積んでいくと、自分は何が出来ないかが分かるから、徐々にプライドが減って、それよりも優先しなければいけないことがあるというのを思い知るんですけどね。20代だと、経験を積んでいる間に時間が過ぎちゃうよね……。

だとすると、もっと短く区切った目標を立てると良いですよ。「なみ」さんは“たくさん経験を積みたい”という、ちょっと遠大な目標を持っているから、プライドが勝っちゃうのだと思う。

そうじゃなく、“半年間や一年間で、これくらいまではやりたい”という短めのスパンで具体的な目標を立てると、プライドを気にするよりも、まずは目標のために行動しなければいけなくなるよね。それを繰り返していくと、きっとプライドよりも大事なものが見えてくるのだと思います。

【ペンネーム・マキビシ撒いたろか さんからの投稿】

私はフルタイムの製造事務職に就いていますが、育児の負担が重いので、自分の時間がもてません。佐久間さんは以前、YouTubeで「自分の好きなことをアップデートしてきた」と仰っていましたが、まさにそれができなくなってしまいました。

特に佐久間さんは、駆け出しのころ今よりも激務だったと思います。ご結婚され、娘さんが産まれ、仕事と趣味と育児と、どう折り合いつけていましたか。子どもが小さい時は、何かを諦めないとならないでしょうか。私は完璧にマミートラックです。
   ※投稿文を一部抜粋
佐久間
さん

僕はエンタメが好きですが、子どもが小さかった数年間は、実はそんなにエンタメを観れてはいなかったですね。

本当に忙しい時期に“その時に一番大事なもの”を優先するのは当然のことだから、しょうがないと思った方がいいと思います。優先しておかないと後になって後悔するので、「子育てで時間が取られている」と思わないほうが良いのではないかなと。子どもが小さいころの思い出って、後からは再現できないですからね。

「自分の時間を持つ」ことを目標にしてしまうと、それってすごく遠大な目標すぎるから、今の自分と整合性が取れなくなって、なんかイライラしちゃいますよね。だから、まずは「育児の負担を軽くする」という目標について話し合った方がいいのではないかなと。仕事と趣味と育児の折り合いをどうするかというよりは、今一番時間を割いている育児について、どうすれば効率化できるかを、パートナーと話し合いながら徹底的に考えていくべきだと思います。

ちなみに、僕は子どもが産まれた当時、 奥さんのご両親の近くに引っ越しました。これは必ずしも全員ができることではないけれど、 まずは今何が大事なのかの優先順位をつけて、一番大事なものの効率化を図っていくことができれば、自然と自分の時間も増えていくんじゃないかなと思います。

【ペンネーム・ハイボールjr. さんからの投稿】

僕は大学4年生です。やりたかったアニメの仕事と、そこそこ興味のある仕事に内定をもらいました。激務であることと、漠然とした目標しかなかったためアニメの仕事を諦めましたが、未だに挑戦しなくて良かったのか後悔する時があります。このモヤモヤをどう解消すればよいでしょうか。 
佐久間
さん

これは難しいなあ。
やらなかったことって、どんどん頭の中で膨らんじゃうからね……。

僕は「自信はないけれど挑戦してみよう」と思って、この業界に入りました。3年の間に結果が出なかったら、第二新卒で別の会社を受けなおそうと思ってはたらいていましたね。3年目のときに、人から何かしら「向いているね」と言われるような成果が出せなかったら、もう辞めようと。

「ハイボールjr.」さんは、まだ仕事も始まってないと思うので、まずはモヤモヤを打ち消すくらい一年間全力で仕事に取り組んでみて、本当にモヤモヤが消えないかどうかを、確かめてみてはどうでしょうか。それでもモヤモヤが消えないのであれば、改めて考えたり、挑戦してみるのもありかもしれません!

このほかにも、数多くの質問や相談をいただきました。
ご投稿いただいた皆さん、ありがとうございました!

今後の更新情報は、スタジオパーソル公式Twitterでお届けします。

(文・写真:石山貴一)

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