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ビジネスの経験は、お笑いにどう活きた? ラランド・サーヤさん&佐久間宣行さんの“はたらく”トーク
スタジオパーソルは、はたらく人の“モヤモヤ”が解決するヒントを届けしたいという想いから、5月14日に「グッバイもやもや!佐久間宣行と“はたらく”トーク」の第三回配信を行いました。
テレビプロデューサーの佐久間宣行さんと“はたらく”を語りまくる本イベント。今回は特別ゲストとして、お笑いコンビ「ラランド」のサーヤさんをお迎えしました。
サーヤさんは大学在学中にラランドを結成し、大学卒業後はPR会社に就職。会社員として仕事を続けながら芸人としての活動も継続し、2021年2月には、自身が社長を務めるラランドの個人事務所・レモンジャムを設立しました。組織人・個人の双方ではたらいてきた経験や、そこから見えてきた気付きや価値観について、同じく会社員経験を経てフリーランスとなった佐久間さんとトークを繰り広げました。
※一部を抜粋・編集してお届けします。
新卒でベンチャーのPR会社へ入社したサーヤさん。芸人を続けながらはたらきたいという想いが、自身の就活にも大きく影響したそうで「面接の時に、(会社員としての仕事と、お笑いの活動の)どっちもやりたいですと面接官にお話しして、ちょっとでも怪訝な顔をされたら、辞退していました。入社しても、のちのちご迷惑をおかけすることになると思うので……。逆に、好意的に『それアリだね』などと言ってくれた企業にどんどん候補を絞っていきました」と、当時の自身の就活を振り返りました。
入社した企業で、サーヤさんは商品のブランディングなどを手掛けることに。世の中の人に商品のことをどうやって好きになってもらえるかを考えるうちに、自身のお笑いのネタを考える時も、ただ“尖る”だけではなく、よりターゲットの心境を客観視しできるようになったといいます。
また、仕事の中では、商品のPRをしていただく著名人のキャスティングも担っていたそう。その業務を通じて、芸人のどんな雰囲気が、どのようなシーンで求められているかを知れたことも、良い経験になったと語りました。
その後、サーヤさんが昨年個人事務所を設立したことに話が及ぶと、佐久間さんから「社長業をやりながら、芸人やフリーランスの人が気を付ける事ってある?こんな落とし穴があるよとか……」という質問が。サーヤさんは、「(芸人と、企業勤務や代表の経験の)両方を知っているからこその弊害もある」と切り出すと、次のように話しました。
「芸人としてのその破天荒さみたいなのが、どんどん無くなると思うんですよ。社会人としてのマナーとか、業界の風習を深く知っている人って、それを意識しすぎるときがあるから……。だから一度、そういうものをゼロにして考えることもしなきゃなと思っています。『自分がもしこの仕事(会社員や社長業)をやってなかったらどういう芸になっているのかな?』とか……」
この意見に、佐久間さんも共感。テレビに関わるいろいろな裏方の立場が分かるからこそ、佐久間さん自身が出演者としてテレビに出る時、ついスタジオ内のスタッフの顔色をうかがってしまうことがあるといいます。
続いて、会社員や社長業という立場から芸人としての自身を見つめてきたサーヤさんが、これまでの経験を「一長一短だけれど、(さまざまな立場のことを)知っていて損はしないと思う」と振り返ると、それに対して佐久間さんは、こうコメントを返しました。
「それを知っていたからこそ、この若さで売れたというのはあるんじゃない?(サーヤさんは、仕事の依頼者に対して)“売り渡していないもの”がちゃんとあるからいい。『ここはちゃんとしているんだから、魂の部分には入ってくるなよ』というものが、何かあるよね」
サーヤさんはこの見立てにはっとさせられたようで、「テレビに出はじめのころは、見境なく(番組などの依頼者側からの要望を)全部受けていたんですけど、求められることを全部やっていたら、本当に自分じゃなくなってくるのに気付いて。そこで、嫌われてでも守らなきゃいけない部分は死守しようと思ったんです」と話しました。
後半は、過去の配信でも好評を呼んだ“はたらく”に関する質問・相談コーナーへ。
「仕事をミスるたびにやってくる『ああ、自分は無能だな』という感情や、へこんだときに陥るモチベーションの波はどうやって乗り越えていますか?」という質問に対して、佐久間さんは
「人に迷惑をかけなければ、心の中では自分の都合のいいように考えていい。大事なのは、自分の心を壊さないことなので。ただ、どんな仕事であっても、常に仮説を持つことは重要。失敗がただの失敗で終わるか、仮説の検証で終わるのかの違いが出てくる。『このネタ受けなかったなあ』と、『このネタこういう時は受けないんだ』は、同じ失敗でも全然違う。ミスしても、それもデータだと思えたらいいと思う」
とアドバイスを送りました。
さらに、新卒一年目の視聴者の方からの「あなたのキャリアプランは?と質問されることが多くあります。(中略)10年後どころか1年後さえも不確定な未来でかつ仕事も分からないときに、どのようにビジョンを持てばよいのでしょうか?」という相談に、サーヤさんは「ビジョンを持っていても、成功する人としない人、どちらもいる」と指摘。佐久間さんも、その質問が“受け売り”や“型”として聞かれているのであれば、真に受けず聞き流してしまうのも手だと共感しました。
ただし、サーヤさんは「本音と建前を使い分けたほうがいい」ともアドバイス。
「『別に5年先のことなんて今考えることじゃない』って思いながらも、先輩が欲しそうな答えを提出する……ということは、私もやっていました。(そのような建前は相手に合わせて作っておいて)、それとは別の本音を持っていても良いと思う」と、等身大の意見を話しました。
このほかにも、
・就職活動での企業の選び方
・会社で自分のやりたいことをつかみ取る方法
・自分ならではの肩書を身に着けるために必要なこと
に関する質問・相談に、お二人からじっくりとお答えいただきました。
また、今回お答えしきれなかった質問・相談の中から5つをピックアップし、佐久間さんにお答えいただきました。 その内容は、後日、スタジオパーソルの新連載企画「もやもや お仕事ポスト」にてご紹介していきますので、楽しみにお待ちください! |
今回の配信は、以下よりアーカイブでご覧いただけます(2023年5月13日まで)。
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