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副業グラビアが全国コンビニに。会社にバレてCA退職した風吹ケイ「売れても不安でNISA勉強中」
スタジオパーソルが運営するYouTubeでは、さまざまなはたらく人の履歴書から「私らしいはたらき方」について深掘りインタビューを行っています。
今回密着したのは、グラビアやバラエティ番組で活躍するタレントの風吹ケイさんです。芸能界でデビューする前の彼女の職業は客室乗務員でした。しかし、入社から半年でコロナ禍に直面し、フライトは激減。生活のために始めた日払いのモデルの仕事から、思いがけずグラビア、そしてバラエティの世界へと活動の場を広げていきました。
予期せぬきっかけから、「自分にしかできない仕事」を掴み取るまでの歩みには、はたらくモヤモヤを抱える人へのヒントが詰まっていました。
※本記事はYouTube『スタジオパーソル』の動画を一部抜粋・編集してお届けします
CAとして全国の空を飛び回っていた日々

グラビアアイドルとして注目を集め、現在はバラエティ番組などで活躍する風吹ケイさん。彼女の前職は、客室乗務員(以下、CA)でした。とはいえ、もともと強いあこがれがあったわけではなかったと言います。
「CAを目指すまで飛行機に乗ったことも、空港に行ったこともなかったんです。CAになりたいというより、『安定していて、親が誇れる仕事』に就きたくて。すごくきれいごとに聞こえるけど、本当にそんな感じでした」
将来も安定していて、親にも安心してもらえそうな仕事。そう感じて選んだ進路でしたが、CAを養成する専門学校で学ぶうちに、そのなんとなくの選択は次第に、確かな意志へと変わっていきました。
念願かなって航空会社に入社すると、待っていたのは目まぐるしい日々でした。1日に何便も乗り継ぎ、各地での宿泊が続けば数日家に帰れないこともしばしば。「今自分がどの土地にいるのか分からなくなるくらい」全国を飛び回る毎日だったと振り返ります。それでも、毎日充実感に満ちていたと言います。
そんな多忙な日々の中で、風吹さんが何よりも大切にしていたのが、客室乗務員としてのプロ意識でした。客室乗務員は、機内サービスを担うと同時に、緊急時には乗客の安全を守る役割も負っています。だからこそ、お客さまに親しみを持ってもらいつつも、安全を預かる立場として一線を引く姿勢を忘れてはいけない。その緊張感が、立ち居振る舞いの一つひとつに表れていました。
「お客さまから見える席では絶対に足を崩さなかったし、背筋もピンと張っていました。知らない人から見たときに、思い描く客室乗務員の理想像を裏切りたくなかったんです。そのプライドがあったから、身だしなみを注意されたことは一度もなかったですね」
安定を求めて、なんとなく選んだはずの仕事が、いつしか確かな誇りを持って打ち込める対象に変わっていました。しかし、その歩みは、ある出来事をきっかけに大きく変わっていきます。
コロナ禍でフライトは激減。“もやし生活”を変えたグラビアとの出会い
入社して半年後に訪れたコロナ禍は、風吹さんの生活を一変させました。飛行機の運休が相次ぎ、フライトは月に数回ほどにまで激減。収入が大きく落ち込み、家計はみるみる苦しくなっていきました。
「月に4回くらいしか飛行機に乗らないような状態で、本当に仕事がなかったんです。家賃を払うのもやっとで、もやしばかり食べていました」

いつ運休が明け、通常の乗務に戻れるのかも分からない。だからこそ、決まったシフトに縛られず、その日のうちに報酬を受け取れる仕事が必要でした。そうして風吹さんが目を留めたのが、インターネットで見つけたウェディングドレスのモデルという、日払いのアルバイトだったのです。ところが、たった一度その現場に立っただけで、話は思わぬ方向へと動き出します。
「『グラビアの仕事にチャレンジしてみては』と声をかけていただいたんです。それならやってみようと、そのまま進んでいきました。あの一度がなければ今はないので、いろんなタイミングがうまく重なったんだと思います」
水着姿などで人前に立つことへの戸惑いは、不思議となかったと言います。それよりも、目の前の生活を立て直すことに精一杯でした。
「ためらう余裕もないくらい、お金がなかったんです。CAとして人生を歩んでいきたいのに、それがかなわない世の中になってしまっていた。そのもどかしさを抱えながら、とにかく必死にグラビアの仕事に取り組みました」
撮影した作品は、本人の想像をはるかに超える広まり方をしました。「最初はお小遣い稼ぎ程度にしか考えていなかったのに、気づかぬうちに結構なものに出てしまっていて」と苦笑します。雑誌の撮り下ろしが次々と決まり、CA業務で地方にステイしたとき、立ち寄ったコンビニの棚に自分の写った雑誌を見つけて言葉を失った、とも振り返ります。やがてその活動は、勤務先の航空会社の知るところとなり、CAを続けるのか、芸能の道に進むのか、どちらかを選ぶよう求められることになります。

迷った末に風吹さんが選んだのは、芸能界の仕事でした。
「CAの仕事は、たとえ私が休んだとしても、別の人が乗務すればその便は問題なく飛びます。組織の一員として、誰かが代わりを担える仕事だからです。でも芸能の仕事は、私じゃないとだめだと言ってもらえることが多くて。それがうれしくて、もっと続けたいと思ったんです」
安定した仕事を手放すことに、ご両親は心配を募らせ、はじめは猛反対しました。それでも、新たな道に進む覚悟を伝え続けた風吹さん。粘り強く説得を重ね、4時間にわたる話し合いが続いた末に、最後は「やると決めたなら、やるしかない」と、ようやく認めてもらえたと言います。
こうして風吹さんは、思いがけない形でCAから芸能の世界へと転身を果たしました。
『ノブロック』で一躍ブレイク。「風吹ケイを見たい」の声が常に原動力
グラビアの活動をきっかけに、風吹さんはバラエティ番組へと活躍の場を広げていきます。江頭2:50さんのYouTubeチャンネル『エガちゃんねる』への出演や、『佐久間宣行のNOBROCK TV』への出演が、大きな転機になったと言います。
もっとも、バラエティの現場は勝手の分からないことばかり。テレビのルールやトーク中の立ち居振る舞いも分からず、戸惑うことの連続だったと言います。
「番組の収録は、プレッシャーと不安しかないです。今でも怖いですし、多分、一生慣れることはないんだろうなと思っています」
不安と隣り合わせなのは、気持ちの面だけではありません。収入やはたらき方の不安定さにおいても、芸能の仕事はCA時代と大きく異なりました。
「シフト制で仕事と休日があらかじめ決まっていたCAの仕事と違って、今は予定が読めません。仕事が3日も空くとソワソワしますし、月ごとの収入の波もかなり大きくて。あのころの安定が、今でも恋しくなるときはありますね」
それでも風吹さんが前を向いていられるのは、自分を名指しで求めてくれる人の存在があるからでした。組織の一員として代わりのきく存在だったCA時代とは違い、今は「風吹ケイを見たい」というその言葉が、大きな原動力になっていると言います。

そして、ファンの声を原動力に前進する風吹さんが目指していたのが、芸能の道に進んだ当初からあこがれ続けてきた、女優・小池栄子さんの姿です。グラビア活動を経て俳優として活躍する姿に自分を重ねてきた風吹さんにとって、そのあこがれは今、一つの明確な目標になっています。
「2030年までに地上波のテレビドラマに出演したいです。もともと俳優になりたくて、グラビアもその通過点だと思っていました。エンターテインメントを通して、見てくれる人に笑いや涙、感動を届けたいです」
不安や怖さと隣り合わせの日々の中でも、風吹さんはその願いを胸に、力強く前へ進み続けています。
「やりたいことが分からない」あなたへ
CAから日払いのモデル、そしてグラビアやバラエティの世界へと、目まぐるしく活動の場を変えてきた風吹さん。彼女がはたらく上で大切にしているのは、自分に求められることに努力を惜しまず全力で向き合う姿勢でした。
「人生、案外なんとかなるものだと思っています。ただ、それは何もしなくてもそうなる、という意味ではなくて。自分にできることを全部やり切ってこそ、はじめて『なんとかなる』。だからこそ、努力を怠ってはいけないなと思いますね」

「自分にできることを全力でやった上で『助けてください』と声をあげれば、その姿を見て気にかけてくれる人は必ず現れると思っていて。逆に、何も行動していない人に誰かが手を貸してくれることはない。だからまずは、自分なりの努力を尽くすことが大事なんじゃないかな」
とはいえ、そもそも「やりたいこと」や「自分にできること」が分からず、立ち止まってしまう人も少なくありません。そんなふうに、はたらくことにモヤモヤを抱える若い人たちへ、自分らしく楽しくはたらくためのメッセージを伺いました。
「なるようになる。死なない」。最初に返ってきた言葉は、そんなシンプルなものでした。
「小さなことでいいので行動を起こしてほしいです。家でYouTubeを見ながら『やりたいことが見つからない』と言っていても、何も変わりませんよね。たとえば降りたことのない駅で降りてみたり、入ったことのないお店にあえて1人で行ってみたり、普段話しかけないようなタイプの人に話しかけてみたり。小さな行動でも、動き出せば必ず何かが得られます。その積み重ねが、きっと自分らしい道につながっていくはずです」
※今回お伝えし切れなかったフルバージョンの動画はYouTube『スタジオパーソル』にて公開中
(「スタジオパーソル」編集部/文:間宮まさかず 編集:いしかわゆき、おのまり)
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